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♫漫画・書籍:音楽関連♫

♫漫画も色々なジャンルの漫画・書籍が多く出ていて「何か本を読んでみたい」と漠然選ぼうとすると非常に迷ってしまいます。

本当に独断と偏見のセレクトですが、ここでは、音楽系漫画を並べます。単純に音楽が楽器が作品に出ているものとなると膨大な数の作品になってしまうので厳選いたしました。のだめカンタービレ・BECKはよく知られている作品ですが、あまり知られていない私のお気に入りも少しピックアップいたしました。

 

♫お気に入り音楽漫画:クロイツェル・ソナタ♫

♫少女漫画の枠を超えた女の叙事詩的作品を描かせたら右に出るものはいないといわれる里中満智子さんの短編です。

持統天皇の一生を描いた「天上の虹」、波乱にみちた転生を繰り返す運命の恋人たちを描いた「海のオーロラ」等々。

この作品は短編で、あまり知られていないかもしれません。ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタをモチーフにユダヤ人の少女とナチスの将校の悲恋が描かれています。憎みながらも将校に惹かれてゆく少女の心理描写がヴァイオリンとピアノの演奏描写と相まって切々と伝わってきました。典型的な大河ドラマ展開ですが、余韻の残し方がさすが巨匠!♫

※同タイトルでトルストイの小説もありますが、内容は全く違います。

 

里中満智子さんについて知りたい方 ⇒ 里中満智子Wiki

 

♫お気に入り音楽漫画:変奏曲♫

♫少年愛漫画の金字塔「風と木の詩」の竹宮惠子さんの作品です。天才ピアニスト・ウォルフ・美貌で孤高のヴァイオリニスト・エドアルドその二人から語られる話は音楽の「変奏曲」そのものです。作中にクラシックの名曲が物語を紡ぐように描かれます。

ヴィレンッという架空の都市がまるで実在しているかのような立体感実在感があり、当時はこの本を読んでヴィレンッを訪ねたファンも多かったとのことです。音楽を通して綺麗ごとだけでない人生の悲しみ挫折そして喜びについても描かれています。まさに元祖音楽漫画の傑作といっても過言ではない作品です。♫

 

 

竹宮惠子さんについて知りたい方 ⇒ 竹宮惠子Wiki

 

♫お気に入り音楽漫画・書籍:悪魔が来りて笛を吹く♫

♫杉本一文さんのイラストで有名な角川文庫の黒い表紙が懐かしい。横溝正史氏の有名な推理小説のひとつです。よれよれスタイルの鋭い頭脳の名探偵金田一耕助シリーズです。この作品を漫画界の鬼才JET氏が漫画化しました。JET氏の描く金田一耕助像は、原作を壊さないようにしつつ、独自のストーリー性もあり素敵な作品に仕上がっています。本当に作品から惨劇を告げるフルートの音色が聞こえてきそうです。色々な漫画家の方が素敵な金田一氏を描いていますが、JET氏の金田一氏は、ベスト・オブ・金田一だと思います。

1979年に映画化されたときにこのメインテーマ曲でもある「黄金のフルート」を演奏したのはフルート奏者の植村泰一氏でした。横溝氏が隣家に住む植村氏のフルートの練習する音を聴いて「悪魔が来りて笛を吹く」を着想したとのことです。音楽はインスピレーションの元になっていると実感するエピソードです。

 

 

横溝正史さんについて知りたい方 ⇒ 横溝正史Wiki

 

JETさんについて知りたい方 ⇒ JETWiki

 

植村泰一さんについて知りたい方 ⇒ 植村泰一Wiki

 

 

 

音楽関連漫画・書籍リスト↓

♫私自身が認識・あるいは持っている本をリストにいれてみました。まだまだこれ以外にもたくさんあるようです。本当に人間がすべてを知るというのはなかなかできないものだとこういう所からもよくわかりました。これからも色々な漫画・書籍に出会いたいと思います。

 

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